チラシの写真がぼやける!解像度と塗り足しをハッシー先生に聞いてみた


先生、スマホで撮ったきれいな写真なら、どんなチラシにも使えますよね?

いい写真なのはまちがいないね。でも、刷る大きさによっては足りないこともあるんだ。

画面ではあんなにくっきりなのに、ですか?
解像度と塗り足しってなぜ大事?
こんにちは、ハッシー先生です。チラシやポスターの制作をしていると、「届いた写真を大きく使いたい」という場面がよくあります。ところが、そのまま刷るとぼやけてしまう写真も少なくありません。
ここで出てくるのが「解像度」という言葉です。1インチ(約2.5cm)の中に点がいくつ並ぶかを表す数字で、dpiという単位を使います。チラシなどの印刷では、350dpiがひとつの目安です。同じ写真でも、小さく刷れば点がぎゅっと詰まってきれいに、大きく刷れば点がまばらになってぼやけて見えます。
とくに多いのが、LINEやSNSを通って届いた写真です。送るときに小さく縮められているので、画面ではきれいでも、A4いっぱいに広げると足りなくなります。お店のメニュー表、園の行事のお知らせ、施設のパンフレット。写真がぼやけていると、それだけで「なんとなく残念」な印象になってしまいます。
もうひとつの落とし穴が「塗り足し」です。紙を断ち切る位置はわずかにずれることがあるので、端まで写真や色を敷くデザインは、仕上がりより外側まで伸ばしておく必要があります。これを忘れると、端に白いすじが出てしまいます。

せっかく刷ったのに、端が白いのはくやしいですね。
ツールの使い方
「印刷入稿チェック」は、画像がどの大きさまできれいに刷れるかを、表と図で確かめられる無料ツールです。
- 画像を選ぶか、ピクセル数を入れる。JPEG・PNG・WebPの画像をドラッグするか、横と縦のピクセル数を直接入力します。「スマホ写真」「LINEで届いた写真」などの例でも試せます。
- 刷り方を決める。紙の向きと、塗り足し(3mm)を付けるかどうかを選びます。三つ折りチラシなど決まった大きさがあるときは、自由サイズに幅と高さを入れます。
- 結果を見る。A3・B4・A4・B5・A5・はがき・名刺に刷ったときの解像度が一覧で出て、350dpi以上・300〜349dpi・299dpi以下の3段階で判定されます。350dpiに必要なピクセル数もわかり、図で塗り足しと安全域も確かめられます。
画像はブラウザの中で読むだけで、外に送られることはありません。
たとえば1200万画素(4032×3024px)のスマホ写真なら、A4の全面でおよそ340dpiとぎりぎり、A3ではおよそ240dpiで足りない、という結果になります。「A4なら使える、A3のポスターは別の写真を探そう」と、作り始める前に判断できるのが大きな助けになります。画像がなくても数字だけで試せるので、お客様に「このくらいの大きさの写真を送ってください」と伝えるときにも役立ちます。
下の図では、仕上がり線、外側3mmの塗り足し、内側の安全域(点線が3mm、破線が5mm)が重ねて表示されます。サイズ名を押すと図が切り替わるので、名刺のように小さなものほど、文字を置ける場所が意外と狭いことに気づけます。
ここがポイント
- 「72dpi」の表示はあわてなくて大丈夫。画像に書かれたdpiはメモ書きのようなものです。きれいさを決めるのは、ピクセル数と刷る大きさです。
- 小さな画像は拡大してもきれいにならない。足りないときは、元の大きな画像を探すか、刷る大きさを小さくするのが確実です。LINEなら「オリジナル画質」で送ってもらいましょう。
- 文字は仕上がり線から3〜5mm内側に。店名や電話番号が断ち切りぎりぎりにあると、切れてしまうことがあります。
- 画面の色と印刷の色は違う。印刷はインクで色を作るので、鮮やかな色ほど少しくすみます。大事な色は試し刷りで確かめると安心です。
- 文字やロゴは画像にしない。文字を写真の中に焼き込むと、ふちのギザギザが目立ちます。できればデータのまま(PDFやIllustratorなど)入稿するのがいちばんきれいです。

350dpiって、どんな写真でも必要なんですか?

写真なら300dpiでもきれいに見えることが多いよ。文字やロゴが入った画像は細かさが目立つから、350dpi以上を目安にしてね。
まとめ
印刷のきれいさは、センスより先に「数字」で決まる部分があります。ピクセル数と刷る大きさを確かめて、塗り足しを付けておく。それだけで、刷り上がりを見たときのがっかりはぐっと減ります。
印刷物は、地域の方の手元に長く残るものです。お店の冷蔵庫に貼られるチラシ、園から持ち帰るおたより。くっきりした写真は、それだけで「ちゃんとしているな」という安心感を届けてくれます。
判定はあくまで目安なので、最終的な入稿の条件は、お使いの印刷会社の指定も確認してくださいね。

次は写真を使う前に、まずツールで確かめてみます!
入稿データの作り方がわからないときや、チラシのデザインからまとめて任せたいときは、お気軽にお問い合わせください。